国民年金滞納者は差押えになる
毎月給料から社会保険等を天引きされる一般のサラリーマンと違い、自営業者は自分で納めなければいけません。
社会保険等の中でも健康保険料の納付は納付率が高いのに対して、国民年金は全国民年金加入世帯の約5割が未納という結果が出ています。
健康保険が医療にかかるリスクを考えれば納付する率が高くなるのに対して、国民年金は将来受け取れる年金に不安を感じて支払わない人が多いようなのです。
勿論社会保障の観点から納めなければならないものですが、国の年金制度に対する不満など色んな側面から支払いたくないようです。
未納率を問題視して、厚生労働省は強制的な年金徴収を検討することになるようです。
具体的には年金を期限までに納めない滞納者に財産の差し押さえを行う方針を固めたようです。
差し押さえとなると日常生活にも支障をきたすことから、支払いを渋っていた人も嫌々ながら払うことになるでしょう。
銀行通帳や家財道具に至るまで、執行された瞬間から生活が拘束されますから滞納者にとっては全ての面で精神的にも苦痛を味わうことになります。
とは言え、年金制度の在り方も見直すべき時期に来ていることは間違いなさそうです。
年金開始年齢を繰り上げたり、支給金額を減らしたりでは滞納者は後を絶ちません。
差し押さえする必要のない皆が安心して納められる年金制度になって貰いたいものです。