仮差押えとは?
差し押さえは、やられる側にとっては怖い物です。
仮に裁判で勝って財産を貰えることになっても、財産を隠されたりして、貰えないケースが多くあります。
なので、それを回避するために、裁判前に財産を押さえておくことを、仮差押と言います。
裁判はかなり強い効力を持ちますが、勝訴を勝ち取っても、法律的なお墨付きを貰えるだけで、
絶対にそうなる、というモノではありません。
実際、民事裁判での賠償金は、払われないことも多いのです。
どこまで正確かは分かりませんが、6割の賠償金は払われていない、とも言われています。
取り立て、差し押さえも、当然法律に従って行わなければなりません。
怖いお兄さん達に頼んで、なんてのは論外で、自分が訴えられることになります。
なので、裁判中に、法律で手が出せない所に財産を逃がすことが出来たら、せっかく裁判で勝っても、財産の差し押さえは出来ません。
それを回避するための制度です。
それは良いね。
と思う人もいるでしょうが、これは使える、といった類の制度とも言い切れません。
少なくない費用が掛ったり、さらに時間が掛ったりもします。
とは言え、仮差押をすることで、裁判をせずに相手が折れてくれたり、裁判後に有利になる有益なことが多いのも事実です。